2025/07/15 14:35

みなさんいかがお過ごしですか?7月になりました。毎日暑いですね。こんな時だからこそ、しっかりご飯を食べて健康の維持増進に努めたい所です。今月は、殺菌作用や免疫力向上などさまざまな健康効果が期待できる生姜についてお届けします。

日本でも昔から薬味として使われてきた生姜には、実にさまざまな薬効があります。その中でも、辛み成分であるギンゲロール(ジンゲロール)は生姜に特有の栄養素で、末梢血管を開いて血流をよくする効果があります。また、香り成分のシネオールは私たちの精神を落ち着かせ、リラックスさせてくれます。そのほか、食物繊維やビタミンC、ビタミンB1、B2などを含んでいます。もう少し詳しくお伝えしますね。

①血流を高める→血液サラサラ効果
②胃腸の働きを助け、下痢や便秘にも効果を発揮
③体を温める
④殺菌作用→食中毒の予防
⑤抗ウイルス作用→感染予防
⑥生活習慣病の予防→血圧・血糖値・コレステロールなどを下げる効果
⑦アレルギーを抑える
⑧痛み、炎症を抑え、免疫力を向上させる
などなど、、、

また漢方の観点からは、生姜は気の流れをよくするため、うつ病や不眠にも効果があると考えられています。実際、およそ150種ある漢方薬のうち7割には生薬として生姜が使われています。その他最新の情報としては、癌細胞を死滅させる事も分かって来ています。

重要なことは、【ジンゲロール】は加熱・乾燥させることで、【ショウガオール】、【ジンゲロン】に変化しパワーアップするという事です。詳細は以下です。 

【ジンゲロール】
生の生姜に多く含まれ、殺菌効果、発汗作用、免疫力を高める、脂肪の吸収を抑える、抗酸化作用、胃腸の働きを整える、アレルギー症状を抑えるなどの効果があります。 
空気に触れると成分が酸化してしまうので、食べる直前にすりおろしたりすると効果的です。
体の深部の熱を手先、足先に運び、体の末端部分を温めます(逆に深部は冷える)。
 
【ショウガオール】
生姜を加熱・乾燥させるとジンゲロールがショウガオールに変化します。
殺菌効果や抗酸化作用、血流を高め体の深部の熱を作り出します(体の芯から温める)。
 
【ジンゲロン】
生姜を加熱・乾燥させるとジンゲロールがジンゲロンに変化します。
血行促進、代謝促進、発汗作用などの効果があります。

通常食材は生で頂く方が効果がある場合と、加熱・乾燥して頂く方が効果がある場合の2つに分かれる事が多いのですが、生姜の場合どちらも有効です。こんなに使い易い食材見逃してはいけないと思います。

一日に摂ってほしい生姜の量は20グラムで、これはだいたい親指2本分ぐらいの大きさです。粉末生姜であれば重さは10分の1になるので、一日たったの2グラム(1円玉2枚分)摂ればOKです。もちろん、好きな人はたくさん食べてくださいね。ただし胃腸の弱い方は食べ過ぎにはご注意下さい。

保存方法は色々ありますが、購入したままの状態で冷蔵庫で保存するとカビが生えて最後まで使い終わらないうちに廃棄処分する事もあると思います。なので購入した瞬間によく洗い、キッチンペーパーで包み、更にビニール袋に入れて野菜室で保管する事をお勧めします。そして毎日コンスタントに利用する事で健康な身体を手に入れて下さい。


保存や用い方を考えて、、、
生の生姜と共に粉末の生姜などを利用されるとお手軽に健康維持も可能になります。ofjさんには高知県産の“しょうが粉末”のお取り扱いがあります。便利に利用されるのもおすすめです。

次回は新生姜の甘酢漬けをお届けします。お楽しみに。