2025/12/17 11:23
今回は蓮根レシピです。水の中で生産する蓮根。そういう事もあり、わたしの中ではなんとなく夏のイメージが強い蓮根です。時期にもよるのですが、初夏に出回る蓮根は「新れんこん」です。細く柔らかで色も比較的白いことが多いようです。蓮根にはポリフェノールの一種であるタンニンが多く含まれています。タンニンは空気に触れて酸化することで化学反応を起こし、黒色や茶色、ピンク色などに変色してしまうんです。皮付きの状態であれば変色は起こらないのですが、調理する際に皮を剥いたり、カットし断面を見せた時に変色は起こります。なので市販の蓮根、通常はカットされて販売されますので、購入するなら茶色い断面の蓮根が安心です。秋以降に販売されている白い綺麗な蓮根は、消費者に購入して貰える様に漂白されたものもありますので、注意が必要です。
蓮根は1年を通して生産されていますが、旬は秋〜冬にかけてになります。日頃の食事で頂く煮物など、慶弔の料理、お正月のお節などにも欠かせない食材の一つですよね。
ちなみに、、、
お正月のおせちに欠かせない「れんこん」。縁起が良い食べ物としても有名です。たくさんの穴から向こう側が見通せることから「先が見通せる」、つまり「将来の見通しが良い」といわれています。そして、「れんこん」は種が多いことから多産を象徴し、「子孫繁栄」の意味もあります。また「蓮の花」は仏教で「極楽浄土に最もふさわしい花」とされており神聖な植物なのだそう。
蓮根は通常、9月下旬までに田んぼの中で成長を終えますが、その後そのまま田んぼの中でしばらく寝かせます。そうすることによって、蓮根のタンパク質が糖に変化し、旨味が増します。蓮根の需要が最も多くなる晩秋〜冬にかけては、粘りと甘みが強くなる特徴があります。これは、蓮根を田んぼの中で寝かせたことで、でんぷん質が糖に変化したためです。
この時期の蓮根は、すりおろしてれんこん餅にしたり、天ぷらにして火を通すなど、加熱調理をすることで、より粘りと甘みを味わうことができます。
ということで今回はまず蓮根の粘りと旨みをダイレクトに味わう「蓮根ステーキ」と、すりおろした蓮根の旨みも味わえる「蓮根ボールの煮込み」を作ってみました。
「蓮根ステーキ」は、もちもちした食感や蓮根自体の旨みもダイレクトに味わえる贅沢な一品です。また「蓮根ボールの煮込み」は、食感がふわふわで生姜もピリリと効いていて、身体が温まるレシピに仕上がりました。ぜひ一度お試しください。ではレシピです。

蓮根ステーキ
材料(2人分)
蓮根 200g
油 適量
ofj基本だしかつお 適量
塩 適量

作り方
①よく洗った蓮根を皮付きのまま1〜2cm厚さに切る。
②フライパンに油をしいて水気を拭いた蓮根をならべ、表面に焦げ目が付くまで中火で焼く。
③ひっくり返してごく弱火にして蓋をし、20分ほど焼く。
④皿に盛り付け上から基本だしかつおや塩をかけて完成。
✴︎蓮根は弱火でとにかくじっくり焼くともちもちした食感が味わえます。仕上げに熱湯を50ccくらい入れて蒸し焼きにしても美味しいです。
次回今年最後の投稿になります。次回はごぼうレシピです。お楽しみに。
