プラントベース食品への関心が高まる中、じわじわと人気を集めている「ひよこ豆」。別名・ガルバンゾと呼ばれるひよこ豆について説明致します。

①低GI食品

雑豆類は欧米では低GI食品として認識されています。GIは食後血糖上昇度を示す指標で、基準食を摂取後２時間の血糖曲線下面積（IAUC）を100としたときの検査食のIAUCの比率（％）として示されます。大豆が16と最も低く、いんげん豆24、ひよこ豆28、レンズまめ32となっています。大豆が最も低GIですが、低GIの定義は55以下なので、これらの雑豆類はすべて低Gl食品ということになります。

②プレバイオティクス効果が期待できる食品

乾燥豆には、ラフィノース族オリゴ糖といわれる難消化性オリゴ糖が平均3～7％含まれ、えんどうやひよこ豆は大豆よりも多いことが報告されています。この難消化性オリゴ糖はヒト消化酵素で切れないため、そのまま大腸に移行してビフィズス菌のエネルギー源となり、それらの日常的な摂取による整腸作用が期待されます。

余談ですが、、、

プレバイオティクスとして認められる条件は、以下の通り腸内細菌学会が定めています。

1．消化管上部で加水分解、吸収されない。

2．大腸に共生する一種または限定された数の有益な細菌（ビフィズス菌等）の選択的な基質であり、それらの細菌の増殖を促進し、または代謝を活性化する。

3．大腸の腸内細菌叢（フローラ）を健康的な構成に都合の良いように改変できる。

4．宿主の健康に有益な全身的な効果を誘導する。

③ 日本人好みの美味しさ

ひよこ豆は、食べると甘くてまるでカボチャのような食感です。しかも煮込んでも形が崩れないから調理による失敗もありません。一番の決め手は、男爵芋のようにホクホクな食感で、日本人好みの豆だと言えそうです。例えばひよこ豆を入れれば、普通のカレーからジャガイモをなくしても全く問題ないと思います。

④食物繊維が豊富

ひよこ豆にはレタスやにんじんよりもたっぷり食物繊維が含まれています。しかもひよこ豆の食物繊維は、加熱を伴う調理をするとどんどん増えていくという嬉しい特徴があります。

⑤葉酸・ビタミンB6・B1含有量が多い

ひよこ豆は大豆と比べて、食物繊維や妊娠初期の胎児の神経管形成に必要な栄養素・葉酸を多く含んでいるので、特に結婚・出産を予定している女性におすすめの食材です。またビタミン含有量も多く、乾燥豆には、ビタミンB6はケールの約4倍、ブロッコリーの2倍以上、ビタミンB1もウナギと同量、プルーンの約10倍、グレープフルーツの約5倍も含まれています。