2024/12/27 15:13
鏡餅は歳神さまの依代(よりしろ)として、家の一番よいところに供えるものらしいのですが、我が家には床の間がありません。なので愛犬にイタズラされず、温度変化で餅自体が傷まない場所という事で、必然的に毎年玄関にお供えしていました。しかし、本来は家族みんなが集まる場所に飾るものらしいですね。和気藹々とした家族のスペースとは別の孤独な場所に毎年鎮座されていた歳神さまに、申し訳ない気持ちになりました。宮崎の実家では床の間には勿論の事、台所にも鏡餅をお供えしていました。半紙を敷き、山で採って来た裏白、その上に大小2つの丸餅を重ね、1番上に小さめの橙が飾ってありました。田舎の手作りの鏡餅ではありましたが、今思い返すと、実家の歳神さまは幸せだったのではないかと思ったりしました。
お正月に食べるお餅の形は、地域によって異なります。東日本では、角餅が主流です。西日本の多くの地域では、丸餅を食べます。角餅地域と丸餅地域を分けているのは、岐阜県の関ヶ原周辺だといわれています。
しかし面白いことに、鏡餅は全国どこも丸いんです。全国各地で色んなしきたりや習慣の違いがあるにも関わらずです。お餅の大きさの大小はあるにせよ、日本中が一斉に同じ様な鏡餅を自宅や職場に飾る事に、今更ながら驚き、日本人が古来から続く伝統を大切にする姿にある種の誇りを感じます。
今月はお餅レシピを3つお届けします。お楽しみに。