2024/10/31 14:07

秋も深まり、そろそろ「紅葉狩り(もみじがり)」の季節を迎えます。しかし近年秋の風物詩、紅葉(こうよう)の時期が徐々に遅れている事をご存知でしょうか?その原因は地球温暖化にあると言われています。実は紅葉に必要な条件が3つあります。①日当たり②夜の冷え込み③水分です。しかし地球温暖化により、しっかりした冷え込みが得られないばかりか、いつまでも気温が高く乾燥する事で綺麗に紅葉する前に葉っぱ自体が枯れてしまう事も多いようです。ちなみに、明け方の最低気温が6度~7度位になると紅葉が始まり、およそ20日~25日後に見頃を迎えます。つまり昼間は日光が強くて夜になると冷え込む陽気で、そしてそれが途切れる事なく持続すると鮮やかな紅葉になるわけです。今年も残暑が厳しくいつまでも夏日が続いていましたよね?こういう気候の変動が紅葉の時期を遅らせ、昔ながらの綺麗な紅葉を妨げる一因となっているのではないでしょうか?自然は人間より繊細で敏感なんですね。
世界の国々の中でも、とりわけ日本の紅葉が美しいといわれているのは、日本の気候風土のなせる技。そもそも、紅葉が見られるのは落葉樹と呼ばれる種類の木だけですが、世界の国々でも落葉樹林がまとまっているのは、東アジアの沿岸部と北アメリカ大陸の東部、ヨーロッパの一部にすぎません。秋が深まる時期に素晴らしい景色を堪能できるわたし達は、実は幸せ者だったのです。